にわとり日報

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暗いゲームと暗い映画

暗いゲームは平気だけれど、暗い映画はちょっと苦手だ。

ゲームは途中で止められるので、例えば「どちらかを選ばなければいけないが、どちらを選んでも誰かが犠牲になる選択肢」を前にした時に、一旦停止したりホーム画面に戻ったりして「え〜〜〜無理無理無理無理マジで無理ちょっとこれは無理」みたいに独り言を言うタイミングがある。実際よく言う。この時に昂ぶる感情を落ち着かせて次の場面への心の準備が出来るので、精神的に楽になるんだと思う。それでひとしきり悩んでからしょうがなくどちらかを選ぶ。誰かが犠牲になって悲しくなる。そういう時もちょっと停止する。

映画は「始まったらしばらく動けない」というイメージが強い。実際、映画館なら上映中は席から中々移動出来ないし、家で観ていても途中で一時停止するのはちょっと抵抗がある。なので暗いシーンやきつい描写があっても、感情を整理出来ないまま次へ次へと進んでいく。結果、観終わった後に整理できてない負の感情が溜まりすぎて処理に時間がかかり、精神がヘトヘトになっていることが多い。社会問題や実際に起こった事件をベースにした映画だと特にこうなる。「これはわたしの生きてる世界の話だ…」とビビってしまう。

なんでこれを書こうと思ったかというと、母が借りてきた暗い映画を観るのを遠慮したら「意外だね」みたいな反応をされて自分でも不思議だなと思ったからです。もうすこし精神的に成熟すれば暗い映画も少しは平気になるかもしれない。もう20代後半だけど。